MANAのオイル漏れが直った勢いで猛烈にツーリングしたくなり、それが発展してキャンプツーしたくなったのが先週の木曜です。
まだ3月上旬ですが週間予報でそんなに最低気温も下がらないようだし行ける! 強行しました。

3/9(土)
5:00
起床。修理に出す際に外していたスクリーンやナックルバイザーの取り付け、サイドとトップの箱の荷造りなどイチから準備開始です。
ちなみに睡眠時間は5時間。金曜は寝る直前まで走るルートとキャンプ場の計画を詰めていました。

今回のメインは見頃となっている河津桜、キャンプ場は近くの伊豆キャンパーズヴィレッジに決定。
自宅~伊豆キャンパーズヴィレッジ 140km
予定では行きが海沿い。
1.土曜朝に出発
2.伊豆に到着して河津桜を見る
3.キャンプ場でテントを設営
4.近くの温泉に入る
5.前回のキャンプツーで使わなかった包丁とまな板を使った調理を試してみる

伊豆キャンパーズヴィレッジ~自宅 238km
帰りの予定は伊豆を反対側まで回ってから内陸で。
1.起床から2時間以内の撤収・出発を目標
2.伊豆の西側へ回る頃には昼時だと思うので美味しい海の幸を食べる
3.キャンプ場の辺りに戻ってきて行きとは逆に内陸方面へ。天城峠のループ橋などを通ってみる
4.伊豆スカイライン、TOYO TIRES ターンパイク、小田原厚木道路などを通って快適に帰宅

往復で378kmのキャンプツー計画です。お手頃!
……お手頃……だと思ったんですがねぇ。
9:00
もたもた準備してようやく出発という段に。5時起きなのに……?
うーむ、北海道キャンプツーの練習という想定で車載工具や雨具の準備までしましたから余計に時間が掛かりました。前日準備ゼロは些か無計画でしたネ!
で、9時になりましたのでキャンプ場のオーナーに連絡が取れる時間です。
まだシーズンではないのでキャンプサイトの空きは十分でしょうが、予約しておくのが常識というもの。

アール「もしもし、今日バイクで一人、そちらを利用させていただきたいのですが」
オーナー「おおう、いいよーいいよー。今日だーれもいないから好きなとこ張れるよ」

アール「料金はバイクですと2000円ですよね?」
オーナー「ああ1000円でいいよー1000円で。そんで近くの温泉の半額券あるから、憶えておいて」

アール「3時過ぎにそちら到着すると思いますので」
オーナー「無理しないで気をつけてねえ! 無理しないでいいから!」

かなり人柄の良いお爺さんでした。

9:30
出発。もう9時半だよ! とさっそくルート変更を余儀なくされました。
行きの海沿いは諦めて小田原厚木道路へ向かいます。便利ー。

しかし暑い。荷物のパッキングを済ませるとヘルメットと冬用ジャケットの下に汗をかきました。
MANAのキーをONすると表示された気温は21度。
これは夏用装備を取りに自室へ戻るかと考え……いや、時間もないですし寒いよりは暑い方がマシ。

国道129号を南下して小田原厚木道路へ。

11:00
スマホのグーグルナビに従って小田原厚木道路をどこかで降りて、降りてすぐのPAで休憩。
大変です。ナビを使うと地図を覚えないのが悪化しますね。こうして記事にする時に不便不便。
スマホにメモ取っておけばよかったです。恐らくは小田原東で降りたんだと思いますけど。

そこからせっかくだからと熱海方面へ向かいました。が、大混雑。
じっとのろのろ進んで耐えましたが、とても熱海方面は無理だと判断して箱根方面から行こうと決め直しました。1時間のロスです。

箱根新道は良い流れでした。富士山が大きく見えたのも良かったです。
そこから南西へと続く東海道も空いてました。あと気温が16度くらいという適温で走り易かったです。

が、国道136号。そこからの国道136号が……。
東海道から左折して国道136号に入りたい。 → 左折したくても国道136号が詰まってて先頭の数台しか入れないまま赤信号。 → 国道136号が少し流れて隙間が空く。 → しかし国道136号や対向車側から新たな車が流れてくるのでまた詰まる。(以下繰り返し)
果たしてあの劣悪な信号待ちで何十分が費やされたか。すり抜けできない横幅1m装備の憂鬱。
あと気温が異常に高いです。完全に夏のメッシュ装備でいい陽気。

そんな地獄のような国道136号を抜け、短い有料道路の伊豆中央道へ。
箱根の辺りからそうでしたが、ぼちぼち開花した桜が目立ってきました。

14:00
伊豆中央道を抜けたあとは国道414号を南下です。
スムーズな流れでバイパスを走行していると腹が減ってくる時間。ちなみに朝食はポテトサラダと味噌汁であっさりでした。
そんな頃に道の駅「伊豆のへそ」という看板を発見。バイパスを降りて寄ってみることに。
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道の駅の駐車場にも河津桜と見られる桜が数本。
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満開ですね。美しい。

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さて、道の駅らしい施設もあるのですが……
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併設された謎の大型施設。
道の駅というともう少しこじんまりしたものをイメージしていたのですが、ここは団体の観光客も受け入れられるというスタイルみたいです。

その中で無難に駿河湾桜えびを使ったかき揚げそばを。950円。
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できれば生の魚とかをいただきたかったんですが海鮮的なものはメニューにありませんでした。
それを道の駅に求めてはいけないか、そもそもここは伊豆とはいえ内陸だからか。
とにかく腹ごしらえは済んだので出発。再び国道414号を南下です。

15:00
予定では帰りに通る予定だった天城峠まで走行。
キャンプ場のオーナーにはこれくらいの時間に着くと連絡しましたが、とてもとても。あと1時間は掛かるというところです。
しかしキャンプ場に着く前に晩飯の食材は買っておかねば。天城ストアーというそのまんまのネーミングがされたコンビニに入り、肉と保冷用の氷を購入しました。

ちなみにこのあと有名なループ橋を走行。
個人的には大した印象を受けず、時間も押していたことですし写真に収めることなく通過しました。
(↓一応ネットから引っ張ってきた画像を張っておきます)
天城峠 ループ橋
あれ!? こうして見ると立派!!

16:30
その後も混雑していた為、結局この時間にキャンプ場到着となりました。
それにしても県道から入ったキャンプ場までの山道が酷かったです。舗装されてはいたんですがヒビ割れが尋常ではなく、例えるならヤビツ峠の一番酷いところが1km続くような……。

オーナーに挨拶を済ませると、やはり他に利用者がいないため好きな場所に張っていいとのこと。
ありがたく炊事場やトイレから近い便利なところに陣取りました。
ちなみにこのキャンプ場、元はミカン畑だったとのことで傾斜がきつく移動難易度が高いです。炊事場などから近いことより、そういった傾斜移動が少ないという面で場所を選びました。
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さて先日購入した防水ザックについて残念なお知らせ。
自分の背中とタンデムシートに積んだタフザックW60の間に「防水ザックくらい背負える隙間あるだろ~」と購入したのですが、まあ普通に無理だったというorz
いえ、実は重たいタープの配置を下にズラしたとかパッキング改良の影響もあるのですが、結局タフザックW60に括り付けることとなってしまったので微妙な買い物をしてしまったか……?

そんなことを考えつつ設営開始。日没までに設営できなければ前回の二の轍。
けど猟銃の発砲音が定期的に聞こえて、なんだか落ち着かないキャンプ場です。誤射されてニュースになるのは勘弁。
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とりあえず、まずタープを張ります。
今回はポールを最長の220センチで使いました。前回170センチで使ったら案外狭くなってしまって、雨の心配がないなら高い方が良いなと。
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そしてテント張り。これはワンタッチテントなのでグランドシートを敷いたらすぐ終わります。
ちなみに100均で5mの洗濯ロープを購入してタープのポール間に掛けてあります。
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そのままでは垂れ下がってしまうほど長いため、このような結び目を6箇所作る余裕がありました。
ここにランタンを掛ければタープの下が全体的に照らせます。他にも100均で購入したS字フックのセットを掛ければ洗ったクッカーなどの水切りができますし、雨具を乾かすためのハンガーを掛けてもいいです。
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MANAの頭をタープに突っ込んで駐車し設営完了。
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時刻は5時半。なんとか日が沈む前に終わりました。

18:00
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キャンプ場のオーナーからもらった半額券を使える踊り子温泉会館。どこまでも親切なオーナーが軽トラで送ってくれました。
オーナーは他にもライトアップされる夜桜スポットも教えてくださり、風呂から上がったらそれを見て、見終わったらまた連絡くれれば向かえに行くからと……頭が上がりません。
軽トラ車内で話が弾み、かれこれ19年前にミカン畑をキャンプ場にしたとか、この時期は河津桜を目当てにした観光客が多くて地元民も交通が不便だとか。
あと河津桜の原木まで案内してもらいました。30年ほど前に、この木を基にして河津川沿いの桜並木ができたのだと。

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温泉の効能など。日帰り入浴1000円のところ半額の500円で入館。
露天風呂へ入る頃には日が暮れ、柵で大部分は見えませんがライトアップされた夜桜の頭が見える良いお湯でした。

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風呂あがりの。
「瓶がない……だと……」と愕然しつつ飲んだ牛乳。やはりパックでは風情に欠けます。

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そして夜桜ー! こちらは温泉会館のベランダから。
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こちらは温泉会館を出てすぐそばにある河津川沿いの桜並木。
ズラリと並ぶライトアップされた満開の河津桜。壮観で幻想的。スマホカメラがんばってるぅ!

19:30
オーナーに連絡し軽トラで向かえに来てもらいキャンプ場へ戻りました。
さてここからは調理タイム。もう7時半だよ? とは考えないようにしながらまずは米研ぎです。
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前回のキャンプツーでは研ぎが足りず米ぬかのニオイが出てしまったため、今回は徹底的に研ぎました。
量は1.5合。水は小鍋に入れた時、米から10mmくらい上まで。前回やった2合炊飯からの経験です。前回は少し水が多くてベチャッとしちゃいましたんで、今回は成功させたい。

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米に水を吸わせる間、用意したのはナイフとまな板。前回は肉を焼くだけで使わなかった道具です。
さあ今回の食材は。
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キャンプ場で調理といったら? きっとほとんどの人はカレーを連想されるはず。
キャンプツーの常識はレトルトでしょうが、あえてそこに反逆したい! とルー&野菜を家から持参。
普段する料理と言えば休日にチャーハンや目玉焼きがせいぜいで、こういう時くらいはと。

買った肉はカレー用で丁度いい大きさなため切る必要がありません。野菜だけ切ります。
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しまった、玉ねぎが多すぎました。なぜ1個丸々使った。
あ、そして油の用意を忘れてたんでした。
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鍋だけで調理すれば片付けがラクですが、まず焦げ付かない加工がされたプライパンで肉を炒めます。
肉を鍋に移して空いたフライパンで、次はカレーに使う野菜を炒めていきます。これから煮るのである程度火が通ったら肉が入った鍋へ。

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カレーで使わない余った玉ねぎ。残すわけにもいかないので焼いて塩コショウで食べましょう。
しんなりしてきたら適当に塩コショウを振って……適当に振り過ぎた! しょっぱい!!
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などと馬鹿なことをしつつ安酒のツマミに。北海道にはジャックダニエルくらい買って行こう。
しかしウイスキーのロックでシェラカップは大きい。これはマグカップの用意が必要ですね。

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さて飲みながらも調理は続けていました。鍋に移した食材にまんべんなく火が通ったか。
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さて、ここで初めて確認する作り方ですが、ふむふむ水を入れる。
沸騰したらあくを取るのかー面倒だなーと思いつつ美味しいものを食べるのに手間を惜しむべきではないですね。
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普段料理しない&酔いが回ってきた自分のカンによる調理風景。水の量は目分量。
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そして最終段階。ルーの溶かし込み。おお、我が家の匂いがするー! と上るテンション。
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ルー1個を溶かして味見し、薄かったので2個目を溶かして味を見てみました。すると丁度いい濃さ
それから少し煮込み完成しました。

次にご飯。十分に水を吸わせたので炊飯開始です。まずは強火でゴウゴウと沸騰させます。
あ、強火で思い出しましたが弱火だと風で消えちゃうんですよねー。風除けを買わねば。
沸騰したら弱火にし、蓋がパタパタ動く程度の弱火をキープ。その間に炊事場でまな板やナイフなどの洗い物を済ませました。
そして洗い物を終える頃にはほんのり焦げる良い匂い。
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火から降ろしてひっくり返し蒸らします。そしてこの間にカレーの温め直し。
そして───

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か、完成した!
まあ、恐ろしいことに、もう10時半なんですけどね。
どうしてキャンプツーライダーがレトルトや出来合いを善しとするかよーく理解できました。こうして実際試して失敗してみたかったんです。

しかし美味い。
味は我が家で普通に食べるカレーとほとんど遜色ありません。むしろご飯がほんのりお焦げになってる部分は家のよりも良かったです。
けど少し水が少な過ぎて芯の残ったご飯となってしまいました。1.5合なら米から上に13~15mmくらいの水の量が丁度良さ気?...〆(。。
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きれいに完食しました。
それから食器を洗って干し、テント内にエアマットとシュラフを敷いたのが日付け変わった頃。
いつも土曜深夜にチャットしてる友人達と少しダベって就寝しました。